2017年9月16日土曜日

花吹雪

三日前、おんがくのじかん「すいようび」でソロひきがたりました。
クロの具合が急変するまえに申し込んだライブで、クロが息を引き取ってから十日経ち、まだ家で落ち着いて練習に打ち込めるような精神状態ではなかったので、リハで軽く音を出したあと井の頭公園まで歩いて行って、練習しながら演奏する曲目を決めました。頼りない天使、ハネムーン、コスモス、グッドバイ、波、新しい人、カバー曲ばかり六曲、自分を慰めかつクロに捧げるつもりで心を込めて演奏しましたが、聴いた方はどうだったかしら…。ご清聴ありがとうございました。
夕方、人のいないテニスコートの前のベンチで練習してて、はじめは声を潜めてたけど、缶酒のみつつ、もういいやと思って普通に声出してひきがたってたらば、建物の合間から覗く西の空が暮れるにつれてどんどん光を増して明るくなって、とてもきれいだった。
クロの不在を感じるとたまらなくなってまだ泣いちゃうけど、ミケは元気でいてくれるし、晴れた日に自室の寝床から居間に陽が射すのをぼんやり眺めてたらば、クロがまだほんの仔猫だった頃から若くなくなるまでずっと、おもちゃやボロ布をくくりつけたお気に入りの紐を居間でぶんぶん振り回しては遊ばせていたのですが、飽きもせずひたすらぴょんぴょん跳ね回ってたジャンプの軌跡とか無尽蔵なエネルギーのイメージが思い出されて、あんなにちっちゃかった頃からおじいちゃんになるまでずっと、17年間一緒に暮らせてほんとによかったなと、今は、散る桜を眺めているような、眩しいような気持ちです。会えなくなって悲しいけど、それが自然の摂理でもあるんだなと。
まだまだ思うことはあるので、そのうち長文をしたためるかもしれません。 
ちょっと神経が過敏になり過ぎたし、秋だし、しばしペースダウンしてゆっくりめに過ごそうかと思います。
大好きよクロ。